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学生インタビュー[Real Voice_04]*学校法人鈴木学園 専門学校中央医療健康大学校 理学療法学科 岩本ひなたさん

岩本 ひなた(いわもと ひなた) さん

学校法人鈴木学園専門学校中央医療健康大学校 理学療法学科(グローアップチャレンジプロジェクト参加時)

交通事故に遭って知ったこと

――理学療法士を目指したきっかけを教えてください。

高校2年生のときに交通事故に遭いました。私は自転車に乗っていて、自動車と接触して、救急車で運ばれました。一時停止しなかった私が悪かったんですけど。足首を骨折して、入院して、松葉杖で生活して・・・そのリハビリで理学療法士という職業を初めて知って、それがきっかけです。

高校では和太鼓部に入っていたんです。中学ではバレー部だったんですけど、高校のバレー部は強豪校で、髪型や規則、練習も厳しかったので、違う部活に入ろうと考えていました。新入生向けの部活動紹介で和太鼓部の演奏を見て、すごく感動したんです。めっちゃカッコよくて!

事故に遭ったのは文化祭の直前でした。だから、とても楽しみにしていた文化祭に出ることができなくて…ショックでした。かなりへこんで、口数も減りました。リハビリのときも、自分から話すことはありませんでした。でも、担当の女性の理学療法士さんが少しずつ話しかけてくれたんです。「一緒に頑張ろうね」とか、少しずつ。だんだん学校や部活の話もするようになって、回復に向けて「こんな練習を家でするといいよ」とか。いつも励ましやアドバイスをしてくれました。

そのおかげで、松葉杖をつきながらも部長を務めることができましたし、3年生になる頃には松葉杖も取れて、普通に生活できるようになりました。リハビリをしている最中は将来のことは何も考えていませんでしたが、進路を決めるときに、その理学療法士さんのことが頭に浮かびました。リハビリが終わってから、「理学療法士を目指すことにしました」と、手紙を書きました。

――事故やケガはつらい体験をしましたね。でも、素敵な出会いもあったのですね。担当の理学療法士さんは嬉しかったでしょうね。

ふふふ(照)。今でも連絡をとっているんですよ。

小さな子と遊ぶのが大好き!

――グローアップチャレンジプロジェクトにはどうして参加したのですか?

学校から一斉メールでボランティアの募集とかいろいろなお知らせが来るんです。普段はあまり参加しないのですが、これは子どものイベントだったので興味を持ちました。理学療法士を目指す前は、保育士や幼稚園の先生に興味がありました。妹と7歳離れているからかな、子どもの頃から小さい子が好きなんです。

――妹さん、今は中学生くらいかな。年が離れているとかわいいでしょうね。

でも、今は反抗期です(笑)。幼稚園に入る前くらいが一番かわいかったですね。今は、そんな小さな子どもと接する機会がないので、このイベントは何日も前からワクワクしていました。

伝え方一つで変わる。伝え方は奥深い

――グローアップチャレンジプロジェクトではどんなことをしましたか?

運動能力測定エリアで、10メートル走の補助を行いました。子どもに「今からこういうことをするよ」と教えたり、走るのを応援して盛り上げたり。スタートからゴールまでを見守る係でした。

お父さんやお母さんも一緒に来ていて、「うちの子、こんなに走れるんだ!」と驚かれる方もいて、親御さんが知らなかった初めての場面に、自分も立ち会えたのは貴重なことだなと思いました。子どもたちは、とてもかわいかったです!

――何か気付いたことはありましたか?

言葉の選び方は難しいなと思いました。同じ伝え方でも、すぐに理解できる子もいるし、なかなか伝わらない子もいます。言い方を変えたり、ゆっくり区切りながら話したり、身振り手振りを交えてみたりしました。

昨年に続いて今年も参加させてもらって、同じ係をやることになったので、他のボランティアの人に流れを説明したりしました。子どもたちへの声がけもちょっと工夫しました。長く説明しないで、端的に。情報が多いと迷わせてしまうので。

人に寄り添う理学療法士になりたい

――これから理学療法士として、どんな分野に進みたいと思っていますか?

まだきちんと決めていませんが、回復期か予防分野、小児などを考えています。実習で、障がいを持つ小児の医療施設に行く予定です。身体に障がいのある子どもと接するのは初めてです。事前に学習していることと現場の雰囲気が同じとは限りませんし、どんなコミュニケーションを取ったらいいのか不安もあります。

高校生のときに、放課後デイサービスのボランティアをしたことがあります。そのときは知的障がいのある子どもたちと遊んだのですが、何をしたいか、どうしてほしいのかを読み取るのが難しく感じることもありました。自分が思っている通りにはいかないんですよね。楽しいだけじゃなく、とても勉強になりました。

――ひなたさんは、相手にどう伝えてどう伝わるか、意思の疎通をとても大切に考えているのですね。

言われてみれば、そうかもしれません。友達や家族、アルバイト先でも、相手の様子を見て、どう声がけをするかは意識している部分です。

私が高校生のときにお世話になった理学療法士さんも、コミュニケーションの仕方が印象に残っています。ぐいぐい突っ込んだり意見を押し付けたりせず、私が話すのをじっくり待ってくれました。そっと寄り添ってくれている感じです。だから、安心していろいろお話できました。私も彼女のような理学療法士になりたいと思っています。

――これからチャレンジしたいことはありますか?

友達と初めての海外旅行に行く予定です。春にフィリピンに行って、その次は韓国に行こうってみんなで計画を立てています。あとは、とにかく国家試験に合格しないと始まらないので、それに向けて頑張ります。

取材・文:コトリノライティング 松田あかね

©グローアップチャレンジプロジェクト事務局

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